毎日入るお風呂ですが、浴槽や床など、時々お手入れしているつもりでも、どうしても黒カビが目地のスキマに生えたり、シャンプーと湿気の臭いが混ぜ合って、お風呂場独特の臭いがする、などのお悩みを抱えているご家庭に朗報です。
今回は、自分でも出来る! 風呂のお掃除について詳しく紹介します。
浴室の汚れの原因
家族全員が毎日使う風呂の掃除ですが、洗い場となる床や浴槽の掃除はするものの、いつの間にか、洗っているはずの蛇口が白っぽくなっていたり、洗い場の床が黒ずんでいたりすることはありませんか?
しかも、毎日お掃除している床でさえ、どういうわけかすぐ黒くなってしまいます。
いくら掃除をしてもやり方を間違っていると汚れやカビなどはすぐについてしまいます。
◇不老の汚れの原因
風呂場の汚れの原因の一番は、湿気からくるカビと、水道水が原因の水垢です。
風呂場は湿気が多いので、家の中で一番カビの生えやすい場所ともいえます。
お風呂を沸かす、シャワーを浴びるなどした後のお風呂場は、カビの一番好む温度となり、一旦発生してしまえば、次々と胞子が増え、人間から出た皮脂や石けんカスをエサとしてどんどん増殖していきます。
皮脂や石けんカスは、カビのエサとなるだけでなく、石けん置きやシャンプーボトルの裏にも付き、石けんやシャンプーボトルを置いている収納スペースも汚れてしまいます。
風呂場にある全てのものが、放置しておけばあっという間に汚れてしまうのです。
風呂場が汚れる原因はほかにもありますが、DIYクリーニングでいかにきれいな浴室を保つかを詳しく紹介します。
浴室DIYクリーニングの11のコツ
浴室クリーニングをDIYするときに必要なのはちょっとしたコツではないでしょうか。
コツさえつかめば浴室クリーニングは楽にできます。
浴室クリーニングの11のコツを詳しく見ていきましょう。
◇準備が重要
コツを知る前に掃除を擦るための準備をしなければいけません。
掃除するための道具には、スポンジ(ザラザラしたカタい面が付いているもの)・雑巾・お風呂用中性洗剤・カビ取り用塩素系洗剤・ラップ・重曹・酢・クエン酸・ゴム手袋またはビニール袋、場合によってアルコールスプレー・フローリングワイパー・ゴーグルがあれば風呂掃除をDIYするときでも困りません。
◇徹底的にお風呂掃除!
お風呂掃除といえば、まず悩むのが服装ではないでしょうか?
徹底的にお風呂を掃除する場合、壁や天井もほかにもいろいろな場所となると、洗剤が垂れてきて体に付いたり、すすぎのシャワーがかかるのでは、と考えます。
また、使用する洗剤によっては、皮膚に付けば体に悪影響のあるものもあります。
けれど、一般家庭に、全身を防御するような防護服はありません。
それではどんな服装でお風呂掃除に挑めばよいのでしょうか?
それはズバリ、汚れてもいい普通のTシャツ(またはトレーナー)と短パンです。
頭と顔はタオルや手ぬぐいで髪の毛を覆っておきましょう。
こんなノーマルな服装ですが、お風呂場をお掃除するときのコツとして、高いところのお掃除の範囲は、半分ずつ作業することで、自分が濡れることが防げます。
床や壁、天井も半分ずつ洗い、洗剤やすすぎから逃げられるスペースを作っておけば、自分にかかることはありません。
尚、カビ取りのため、漂白剤などを使用する際は、皮膚に影響が出る可能性があるので、すすぎ水が流れる床面に接触する足を守るために、お風呂掃除用のゴムスリッパをはきましょう。
◇風呂場の黒ずみ、カビのお掃除のコツ
お風呂場の床の黒ずみの正体は、黒カビです。
壁や床の表面に付着しただけであれば、お風呂洗い用中性洗剤をスプレーしてから、スポンジの固い面でこすれば落ちますが、放置しすぎてカビの根が浸透してしまっているものは、そう簡単に落ちません。
そうしたお風呂場の頑固な黒カビのお掃除には重曹が効果的です。
少量の水で練ってペースト状にしたものを黒い部分にこすりつけます。
重曹ペーストをこすりつける前には、風呂場の床を雑巾で拭くなどして、乾いた状態にしてから塗ります。
重曹ペーストを塗る場合には、スポンジや雑巾を使うのではなく、ゴム手袋で塗るのがコツです。
ゴム手袋の代わりに、ビニール袋などを手にはめて、手首と袋を輪ゴムで止めて作業しても大丈夫です。
布やスポンジなどでこすりつけると、せっかくつけた重曹が布やスポンジの繊維の中に入り込んでしまい、掃除したいお風呂場の床になかなか重曹が付着しません。
重曹ペーストを無駄なく使い切るためにも、ゴム手袋などで汚れた部分にすりこみます。
汚れた部分にすりこんだら、すぐに洗わず、時間を置く必要があります。
風呂場の床に重曹ペーストを塗りこんだら、上からラップを貼って湿布をしておきます。
最近のお風呂場の床は、水はけの良いものが多く、せっかく重曹ペーストを塗り込んでもすぐに乾いてしまいます。
効果的に重曹パワーを発揮させるためにも、是非ラップで湿布をしましょう。
カビ取り剤などの塩素系漂白剤を使う場合も、同じように風呂場の床を雑巾などで拭いてから、吹き付けてラップをしてしばらく置きます。
洗浄液が空気に触れてしまうと、カビの根は死滅しません。
漂白剤の上にラップをし、お風呂場の床としっかり密着させて空気に触れないようにしましょう。
どちらも6時間ほど放置すれば、水を流すだけでキレイになります。
尚、塩素系漂白剤を使用する際には、水で充分に洗い流すまで、換気をしっかりと行いましょう。
◇風呂場の排水溝の掃除のコツ
風呂場の排水溝には石けんのカスや皮膚からはがれた皮脂、髪の毛などが溜まっています。
ここでは重曹とお酢を使います。
排水口の掃除手順を見ていきます。
古歯ブラシなどで髪の毛などを取り除きます。
重曹を約1/2カップ振り入れふりかけます。
その上に、1/2カップのお酢をかけます。
40℃ほど(人肌より若干暖かい)のお湯を、重曹+お酢の上にかけます。
重曹とお酢が反応して泡立つので、30分ほどそのままにします。
最後に、古歯ブラシで磨き、お湯で排水溝を洗い流します。
尚、排水管が痛まないように、熱湯は使わないようにしましょう。
◇風呂場の天井や壁の高い部分のお掃除にはフローリングワイパー
風呂場の手が届かない天井や壁の高い部分には、フローリングワイパーを使うときれいに掃除できます。
お風呂場の天井を掃除するときのコツは、仕上げのすすぎのシャワーまでの作業を半分づつ行うことです。
半分ずつすることで、自分の体が濡れることを防ぐことが出来ます。
天井をよく見てキレイなら、フローリングシートにアルコールをスプレーして拭くだけで充分かもしれませんが、もしカビを見つけたら塩素系漂白剤を使用して除去しましょう。
天井を掃除する場合、万が一薬液が入ったら大変なので、ゴーグルを必ず着けましょう。
漂白剤が目に入った場合、角膜がヤケドを負ったような状態となり、病院での治療が必要となります。
しつこいようなカビは、前もってピンポイントに塩素系漂白剤を吹き付けておきましょう。
ほとんどの家庭のお風呂が、浴槽と床とで半分ずつほどのスペースとなっているので、お風呂場の床に、重曹や漂白剤を付ける際に、同じ側の天井の気になるカビにスプレーすると良いでしょう。
◇自分でお掃除してみよう!お風呂場の換気扇
一般家庭によくある、浴室暖房機能もついている風呂場の天井の換気扇ですが、お風呂掃除はしていても、換気扇はそのままというご家庭は多いのではないでしょうか?
お風呂場の換気扇も、取り外せる部分は自分で掃除できます。
換気扇の外し方は簡単で、四角い換気扇を見上げると、直径1.5cmほどの丸いものが四隅にあるのが見えるはずです。
それをそっと外してみると、換気扇のパネルが固定されているネジが現れます。
換気扇の吸い込みパネルが落ちないように、そっと外すか吸着式のドライバーを使って外しましょう。
むき出しになった換気扇の奥には金属の部品などがあるので、そこには触れないように、換気扇の綿ぼこりを掃除機で吸い込みます。
次に固く絞った雑巾で手が届く範囲を拭きます。
この際に、汚れが気になる場合は、雑巾にアルコールスプレーを吹き付けてから、乾いた布で拭くのも良いでしょう。
揮発性のアルコールですと、仕上げ拭きが要らないので、内部の金属部品にダメージを与える可能性がほとんどありません。
取り外したカバーは、タワシやスポンジ、古歯ブラシなどを使用し、中性洗剤を薄めた水道水を付けて汚れを落としたら、水道水でしっかりとすすぎます。
雑巾などで拭いた後、完全に乾燥させてからもとに戻しましょう。
換気扇内部の金属部品や配線を傷つけないように、慎重に掃除はしましょう。
◇お風呂場のゴムパッキン、ガンコな汚れのお掃除は?
カビ取りスプレーでも落ちないような、根の張ったカビを落とすコツがあります。
まずは、片栗粉と同じ量の塩素系漂白剤を混ぜあわせ、しっかりと練りましょう。
、カビにしっかりと付着させるために片栗粉は塗るので、塗った後から垂れてこないような柔らかさに練る必要があります。
混ぜあわせたならば、漂白効果が落ちる前に素早くパッキンの黒カビ部分に塗り込んでいきます。
ゴムパッキンの場合は、長時間放置すると劣化が早まるので、2~30分ほどしてから水道水で洗い流します。
◇風呂場の蛇口や鏡の白い水垢のお掃除にはクエン酸
風呂場の床や壁、天井のお掃除が終わったら、次はお風呂場のアクセサリーのお掃除に取り掛かります。
まずは、風呂場の蛇口や鏡の水垢除去を行います。
白い筋が付着しているのはすべて水垢です。
水垢は、普通の中性洗剤では落ちない厄介者なので除去するのには苦労します。
こすってもとれない水垢には、クエン酸を溶かしたお湯に浸けたキッチンペーパーなどで、鏡なら貼り付け、蛇口なら巻き付けておき、1時間ほどおきましょう。
その後は軽くこするだけで、ピカピカになります。
◇シャワーヘッドの目詰まりには
最近シャワーの出が悪くなったと感じた時は、シャワーヘッドの目詰まりでしょう。
シャワーヘッドの目詰まりの場合、長年のシャワーの使用により、水道水のカルシウムがこびりつき、シャワーの穴をふさぐ場合があるのです。
そんな時は、カップ1杯の酢を洗面器かバケツに入れて、熱湯を1リットル入れます。
そこにシャワーヘッドを1時間ほど浸し、使い古しの歯ブラシなどで磨きましょう。
お酢のパワーで、水道水のミネラル成分であるカルシウムがスッキリ取れます。
◇いよいよ浴槽
次は浴槽のお掃除です。
高いところのお掃除をしたので、浴槽にはたくさん汚れが落ちているはずです。
天井や壁をすすいだ際の洗剤成分も一緒に洗い流すつもりでシャワーを強くかけます。
次に風呂場洗い専用の中性洗剤をかけ、スポンジでゴシゴシ洗います。
浴槽は大抵の家庭が毎日洗っているので、お掃除にもそんなに手間はかからないかも知れませんが、皮脂や湯垢がこびりついているようであれば、浴室用洗剤をもう一度吹き付け、丁寧に2度洗いをしましょう。
最後にシャワーで洗剤成分を洗い流せば終了です。/p>
◇洗剤と洗剤の組み合わせ、気を付けるコツ
重曹やクエン酸、塩素系漂白剤や酸素系漂白剤など、わかりにくいけれどお風呂掃除に効き目がありそうな洗剤が、店頭にはたくさん並んでいます。
ここでどの洗剤を使っていいか迷いますが、中には合わせると有毒なガスが発生する場合もあります。
お風呂掃除は、部分洗いやお風呂グッズ洗いもあり、洗剤を分けて使う場合もあるので、注意が必要です。
そんな使い合わせに気を遣う洗剤の成分ですが、コツは、アルカリ性と酸性は決して同時に使わないことです。
いろんな種類の洗剤を使っても、きちんとすすぎ洗いをしていれば問題ないので、「混ぜるな危険」の文字と一緒に、洗剤の容器にきちんと書いてありますので、しっかり読んで適切な使い方をしましょう。
◇思い切って業者に依頼! お風呂掃除の金額は?
あまりにも汚れがひどく、自分では手におえない! お風呂のお掃除を本格的にする時間もない!
そんな時、思い切ってお掃除専門のプロの業者にお願いした場合、浴槽のエプロン内部、天井、照明、お風呂場側の窓、蛇口、シャワー、壁、床、扉、鏡、換気扇などで13,000~20,000円が一般的な相場となっています。
浴室の汚れ防止!
浴室の汚れをなくすには、掃除をする前に防止策を取るのが大切です。
浴室のカビの発生を抑えたり、ぬめりを抑えたりすることは大切で、日ごろの予防策をどのように行っているかがで汚れを少なくできるかどうかがかかっています。
浴室の予防策を詳しく紹介します。
◇換気扇を回して水気を無くす
一番簡単な菌を繁殖させないやり方が、換気扇を回して水気を無くすことです。
水気が無ければ菌も繁殖出来ません。
もし換気扇を回すだけでは水気が無くならないようであれば、スクレーパーのようなアイテムで粗方の水気を取るようにしましょう。
◇こまめに掃除
綺麗なバスルームを保つのにが、こまめに掃除をすることが一番簡単な方法です。
特に、お風呂に入ったついでに少しだけ掃除をするのがコツです。
入浴したら、少しだけスポンジを手に持ってこするだけでも随分綺麗な状態が保てるようになります。
汚くなければ掃除は簡単ですので、なるべくこまめに掃除しましょう。
◇熱湯でカビ予防
実はカビは45度以上のお湯を同じ場所に5秒以上かけられると死んでしまいます。
お風呂上りに熱いお湯をかけるだけで予防出来ますので、是非試してみて下さい。
熱湯をかける際は、自身が火傷しないように注意が必要です。
◇せっかくお掃除したお風呂のカビを予防
「ルック 往路の防カビくん煙剤」
防カビのための銀イオンの煙を浴室で焚き、煙が出たらお風呂場のドアをきちんと閉じて、2時間ほど放置しておけばいいだけです。
普段手が届かない浴槽下や換気扇の裏までも、一気に除菌してくれるという、カビ予防の優れものです。
時間をかけて頑張ってお風呂掃除をした後には、カビ予防のために定期的に炊いてみてはどうでしょうか。
◇「ルック 往路の防カビくん煙剤」
ヒューマンシステム ダイヤモンドパット」
評判のです水垢取りです。
磨く面をスプレーなどで濡らしながらこすると、水垢が面白いようによく取れます。
◇お風呂場の天井のお掃除
「花王 クイックルワイパー」
フローリングワイパーの定番、クイックルワイパーは、床だけではなく、天井や、掃除機が入りにくいわずか3cmのスキマにも届く可動性の高いものです。
風呂場の天井のお掃除にも重宝するに違いありません。
◇ゴムパッキンにカビ取り洗剤、塩素系漂白剤ならこれ
「業務用カビ取りジェル」
人気があるのは、広範囲まで届く「カビキラー」のようなスプレータイプです。
しかし、最近では業務用の「ジェルタイプ」も市販されています。
利点は何よりもタレ落ちにくいことではないでしょうか。
汚れの部分への吸着の強さはモチロンのことですが、流れ落ちてこないので、人体への影響も少ないと言えます。
毎日の浴室掃除が重要
このように、風呂場の汚れに気づいて、本格的に掃除しようと思っても、時間と労力のかかる風呂掃除ですが、普段のお手入れを少し工夫するだけで、キレイさをキープすることが出来るのです。
一番簡単に出来るのは、自分が風呂に入ったときについでに掃除することです。
風呂場は、入浴した時が、その風呂場の室温で一番汚れも柔らかくなっています。
そのタイミングでお掃除すればすぐキレイになり、時間も力も必要ありません。
入浴がおわり、お風呂から上がったら、お風呂場の天井や壁を含めた全体にシャワーをかけ、流すことでほとんどの汚れが落ちます。
床にもシャワーをかけ流しますが、床の目地には汚れが残りやすいので、2~3日に1度はブラシでこすりましょう。
シャンプウボトルや石けん置きの裏もスポンジなどでこすり洗いし、収納棚なども洗いましょう。
お湯が温かいうちに浴槽も洗ったら、浴槽の栓を抜きお湯を排水します。
最後に、カビの発生を防ぐために、シャワーの温度を冷水に切り替えて、お風呂場全体にかけます。
仕上げに、湿気をなくすために、お風呂から上がった際に使ったバスタオルなどでお風呂場全体を拭くと、さらにカビの発生を防ぐことが可能です。
浴室クリーニングは簡単にDIYできる!その秘訣とは?まとめ
浴室クリーニングをするときは、業者に依頼した方がいいのかDIYした方がよいのかを考えると、自分でGIYをやった方が毎年のことなので表面ではお金がかからずに浴室クリーニングができた方が良いのではないでしょうか。
DIYするときの掃除方法を詳しく紹介してきましたが、理解出来ましたでしょうか?理解できた場合は、浴室クリーニングをどうすれば効果的に汚れを落とせるか、汚れをできるだけ出さない予防についても分かったのではないでしょうか。
お電話すぐに対応いたします。