浴室クリーニングをするのは汚れたからだけではありません。
カビや水垢が発生する前に予防として掃除をする方がより浴室の清潔を保てます。
浴室のカビや水垢予防のための浴室クリーニングのやり方を紹介します。
発想を変えることで、カビや水垢を発生させないクリーニング方法を習得してみてはどうでしょうか。

汚れの種類と原因

汚れの種類と原因

お風呂の汚れにはカビ、皮脂汚れ、水垢など、様々な種類があります。
まずはそれぞれの汚れの原因についてみていきましょう。

◇かび

お風呂の壁やタイルの目地、ゴムパッキンなどに点々とつく黒いカビがあります。
カビの原因は温度、湿度、栄養源の3つです。
高温多湿を好むカビ菌が、皮脂や石鹸カスを栄養として発生、繁殖し続けます。

◇ピンクのぬめり

カビと間違うことが多いですが、ピンクヌメリの正体は実は「ロドトルラ」という酵母菌なのです。
ただし、発生原因と発生場所はカビと同なので、放置することにより、遅かれ早かれカビも発生してきます。

◇皮脂の汚れ

私たちが頭や体を洗ったり、浴槽に浸かったりしたときに出る汚れが皮脂の汚れとなります。
浴槽の壁部分や、浴室の床に知らないうちに付着します。
ぬるぬるした柔らかい汚れです。

◇水垢

水垢の正体は、水道水に含まれるカルシウム、マグネシウム、ケイ素などのミネラル類となります。
浴室内の水滴を放置することにより、ミネラルが結晶化して水垢となります。
ザラザラしてこびりついた汚れです。

プロが教える浴室クリーニングの極意!

プロが教える浴室クリーニングの極意!

浴室クリーニングの基本的な掃除方法を知っておくと、いろいろな掃除のアレンジができます。
まずは一般的な掃除の方法を見てみましょう。
浴室クリーニング自体、どこをどのように掃除したらいいのかすらわからない人には、勉強になることばかりを紹介します。

◇準備する道具や洗剤

浴槽用スポンジ・バスブラシ・小皿やカップ・掃除用歯ブラシ・クエン酸・重曹・スプレー容器・カビ取り剤などの道具類を準備します。
お風呂掃除のコツは、汚れの種類によって洗剤や掃除方法を変えることです。
お風呂の汚れは種類によって、酸性とアルカリ性に分かれます。
酸性の汚れにはアルカリ性の洗剤、アルカリ性の汚れには酸性の洗剤を使用し、汚れを中和して落とすのが基本です。

◇浴槽の掃除

浴槽の汚れの原因の多くは皮脂の汚れです。
特に浴槽内の壁部分、湯面に沿って付着します。
皮脂汚れは酸性ですので、使用する洗剤は弱アルカリ性の重曹を使いましょう。
軽い汚れの場合は、濡らしたスポンジに直接重曹を振りかけ、汚れ面に円を描くようにこすり、最後にシャワーで流せばきれいに取れます。
汚れがひどい場合は、重曹ペーストを作って掃除します。
小皿などに重曹と水を3:1程度の割合で混ぜて、ペースト状にします。
壁面に塗ったときに垂れてこない固さが目安です。
このペーストを汚れ面に塗り、20~30分放置後、スポンジでこすったらシャワーで洗い流します。
ペーストが柔らかく垂れてしまうときや汚れがひどいときは、上からラップをすればペーストが汚れ面に密着するのでさらに効果的です。

◇椅子やフタ、洗面器の掃除

お風呂の残り湯を使って、椅子や洗面器などをつけ置きしていて時間がたってから洗い流してください。
小物類と浴槽が同時に洗えるので一石二鳥です。
まずは残り湯に重曹を1カップ入れよく混ぜます。
そこに洗いたい小物類を入れて、一晩放置するだけします。
翌朝シャワーで流すか、汚れが残っている場合はスポンジでこすります。
汚れがひどくなる前に、週1回を目安に行ってみてはどうでしょうか。

◇浴室の天井や床、壁の掃除

天井は汚れがつきにくい箇所ですが、よく見ると点々と黒カビがついている場合があります。
このカビを放置すると胞子が浴室全体に飛び散り、他の場所にもカビが生える恐れがあるので注意が必要です。
一番手軽なカビ取り剤を使用したいところですが、天井にスプレーすると自分に降りかかってくるので、非常に危険なのでカビ取り剤は使用できません。
使い古したタオルなどのボロ布に消毒用エタノールを染み込ませ、カビをひとつずつ拭き取っていきましょう。
高い位置なので、椅子や脚立などを準備し、安全に作業していきましょう。
また材質によっては変色の心配もあるため、目立たない箇所で試してなれてから全体を行うことをおすすめします。

床は、スプレー容器に水200mlとクエン酸小さじ1を入れて混ぜてクエン酸スプレー水を作って、お風呂用中性洗剤をスプレーし、ブラシを使ってこすりシャワーで洗い流します。
毎日行うことにより、水垢がたまりにくくなります。

壁も床と同じくクエン酸スプレーやお風呂用中性洗剤を使用し、スポンジで軽くこすり、シャワーで洗い流します。

◇鏡や蛇口の掃除

鏡や蛇口に付いている汚れはアルカリ性の水垢なので、使用する洗剤は酸性のクエン酸がおすすめです。
軽い汚れであれば、クエン酸スプレーを吹きかけてスポンジでこするだけで取れます。
汚れがひどい場合は、クエン酸パックをしてみましましょう。

◇クエン酸パックのやり方

1.鏡や蛇口にクエン酸スプレーを吹きつけます。

2.キッチンペーパーを当てて、その上からさらにクエン酸スプレーをかけます。

3.その上をラップで覆います。(ラップは乾燥防止のためなので、密着していなくてOK)

4.1時間ほどおき、シャワーでしっかり洗い流します。
クエン酸が残っていると白っぽく跡が残るので、最後は必ずしっかり流します。
ゴシゴシこすらず放置しておくだけでピカピカになります。

◇排水口の掃除

排水口の汚れの原因は、髪の毛や石鹸カス、皮脂などです。
ヌルヌルした汚れが溜まって水の流れが悪くなり、ひどくなると悪臭も発生します。
排水口はお風呂掃除の中で、一番やりたくない箇所ではないでしょうか。
排水口は毎日のこまめな掃除が大切ですが、手で触りたくないほどひどくなった場合は、一度頑張ってピカピカにしてみましょう。

準備するもの
塩素系漂白剤(カビ取り剤)の泡スプレー、ビニール手袋、掃除用歯ブラシなどを使います。
塩素系漂白剤を使用するときは換気をしっかりし、マスクやゴーグル等を使用すると安心です。

手順

1.ビニール手袋をして、排水口の目皿(ゴミ受け)に溜まった髪の毛やゴミをティッシュで取り除きます。

2.塩素系漂白剤の泡スプレーを満遍なく吹きかけます。

3.20分ほど放置します。

4.シャワーでよく洗い流したあと、残った汚れを歯ブラシでこすり再度シャワーで洗い流します。

これでキレイになります。
さらに外せるパーツがある場合は、パーツを外してもう一度2~4を繰り返します。

ピカピカになったら、今度は毎日のお掃除を習慣にしましょう。
入浴後、排水口に溜まった髪の毛を取り除き、お風呂掃除の時に目皿を歯ブラシで軽くこするだけできれいに取れます。ヌルヌル汚れがないので、素手でも触れます。
ぜひお試しください.

浴室クリーニング:カビ予防の極意5!

浴室クリーニング:カビ予防の極意5!

浴室クリーニングを効率よくするには、上から下へ掃除をすることです。
下から上へ掃除をしていると、きれいにした場所にカビや菌、そして水垢が落ちてしまいます。
そうならないようにするためにも、浴室クリーニングが天井から壁そして浴槽と下に掃除をしていきましょう。

◇天井から掃除する

浴槽クリーニングで一番重要なのが、天井を最初に掃除してカビ取りや水垢取りを行います。

◇カビ予防1:換気する

カビは湿度が高くて浴室内に水滴が残っているとカビが生えやすくなります。
そこで掃除をするときは当然ですが、風呂上りに換気扇を回すようにすれば水滴が浴室内に残らずカビが生えにくくなります。
換気扇を回して浴室内を乾燥させることが重要です。

◇カビ予防2:熱湯をかける

カビは高熱に弱いので、お風呂上がりにシャワーで50℃以上の熱いお湯を一か所に5秒以上かけると簡単に死滅できます。
1ヶ所あたり90秒ほどかけると奥深くまで入り込んだカビも根絶できます。
やけどに十分注意しながら、週に1回を目安に取り組んでください。

◇カビ予防3:水気をきれいに切る

お風呂のカビは湿度が高いほど繁殖するので、水気を切ってジメッとさせないのも有効です。
最後にお風呂に入った人がお風呂の栓を抜き、浴室内を拭きましょう。
軽く全体をシャワーで洗い流して、体を拭いたバスタオルなどで壁や床、天井についた水滴を拭けば完了です。
スクイージーを用意しておけば、サッと3分ほどで水気を切れます。
乾燥が早まってカビ予防になります。

◇カビ予防4:カビ予防グッズを利用

熱湯を流したり、水を切ったりするのも面倒と感じる人もいるのではないでしょうか。
そういう人ができるだけカビ予防の手間を減らしたいなら、カビ防止グッズを使うのがおすすめです。
ここで紹介する以外にもさまざまな商品があるので、ぜひ探してみてください。

カビダッシュ スパークリングジェット
カビダッシュ スパークリングジェットは、ワンプッシュで防カビ効果のある煙をだすグッズです。
お風呂全体をつつみ、天井や小物など隅々まで防カビのコーティングをしてくれます。

おふろの防カビくん煙剤
水を注ぐと銀イオンの煙が広がり、お風呂全体を抗菌してくれる便利なアイテムです。
1回の利用で1?2ヶ月の防カビ効果があります。

Belca ステンレス シャンプーラック
シャンプーボトルやボディーソープなどを地面につけずに収納できるラックです。
錆びにくい金属のワイヤー製なので乾きやすく、清潔に保てます。

ステンレス製 フッククリップ
掃除道具を床にそのまま置かず、吊るすのもカビ予防につながります。
クリップで挟んだり引っかけたりしておけば、カビができにくくなります

◇カビ予防5:収納方法の改善

シャンプーボトルや洗面器の周りなど、一部にカビができるようなら収納の工夫で改善できるでしょう。
カビは風通しが悪く、水気が溜まりやすい場所に繁殖するので、モノの配置を考えましょう。
たとえば、イスはバスタブのフチに引っ掛けたり、小物は浴室乾燥の棒にS字フックなどでかけたりすると通気性がぐっとよくなりカビが生えにくくなります。
通気性をよくする収納グッズもあるので探してみてください。

浴室カビ最強予防策

浴室カビ最強予防策

カビの生えるのを予防するには、カビが生えやすい環境がどういうときかを知っておくと便利です。
カビが生えやすい環境を詳しく見ていきましょう。

◇カビの繁殖条件

温度が20~30℃で、湿度60%以上、栄養(食品・汚れ全般)が浴室内にあるとカビが発生しやすい環境となります。

◇温度対策

カビは20度以下でも生息可能なため、冬でもカビ対策を怠らないようにしましょう。
風呂の使用後は、冷水シャワーをかけるようにします。

◇湿度対策

カビが生えないように湿度対策をするには、換気扇の掃除、タイルの揮発性の確認、体洗うタオルはタオル掛けにかけて、シャンプーボトルの裏と台を乾拭きします。
鏡の裏・ふちに除菌泡スプレーをかけて、洗面器や椅子は凹部分を下に置きます。

◇栄養分を残さない

カビの最大の敵である栄養分の皮脂・石鹸カス・シャンプーなどを浴室内に残さないようにきれいに洗い流すようにします。
ピンク汚れや髪の毛にも注意が必要です

浴室クリーニングで水垢カビ予防対策!まとめ

まとめ

浴室クリーニングは汚れてからするのではなく、汚れる前にすることで予防になるという事を紹介してきました。
その方が掃除時間も短縮できて、労力も少なくて済みます。
そんな浴室クリーニングのやり方の勉強になったのではないでしょうか。
一度もやったことがない人は試してみてください。

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